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ToDo:


2014-03-13

_ GTR

天才的な連鎖を組む同僚が、GTRと称して面白い形を組んでたんだけど(かめさんの連鎖が元ネタらしい)、それを会社で適当にいじくりまわしてたらかっこいい形ができた

http://www.inosendo.com/puyo/rensim/??400000570007760045766074745674554574545565466655

右発火で "GTR" として発火すると9連、左発火で "GTR" の部分を折り返しとして使うと 8 連全消し。この形だけ見ると、この後がすごく組みやすそうなので、すごくよい形な気がしちゃうけど、同僚いわくスキなく "GTR" の部分を組むのはかなり難しいとのこと。左から3列目の赤を一段下に置いて、 "座布団L字" ぽくなることも多いとかなんとか。

しかしこういうのを見ると GTR ってのはよくできたロバストな形なんだなぁとか思う。空から GTR みたいなのをたまに見るのもそういうことなのかなぁ

(00:42)

_ 新GTR

http://www.inosendo.com/puyo/rensim/??500000670000744006745707766577655746544466

新GTRにするのはむつかしそうだなあ…

(00:48)

_ 王様達のヴァイキング

僕がなになにを好きでない、てのは、あまり書かない、っていうか、単に好きでないからどうでも良くてあまりなにも書こうと思わないのだけど、これはかなり色々考えるのでなにか書いてみる。あと最初に書いておくと、(特に他分野の人にとって)これがマンガとして面白いかとか、そういうことに文句を言うつもりはあまりない。

天才だけどどうしようもなく偏屈というか、社会不適合なプログラマ/クラッカーと、それをうまく扱うエンジェル投資家、って話。

嫌いとか面白くないとかより、表現としては「居心地が悪い」ってのが僕の心境をあらわす気がする。元々強く居心地の悪い話だったんだけど、3巻でさらに居心地が悪くなった。どちらも同種の居心地の悪さなんだけど、少し程度の違う2つの居心地の悪さがあると思う。

3巻で「うへ…」と思ったのは、「僕ならもっと速くハッシュを衝突させられる!」とかいうやつ。クラックの文脈なので、 hash map の衝突ではなくて、暗号の方のハッシュとして解釈できず、数学的な大発見をしたんでなければ、単に不可能。そして天才的なプログラマって設定なんで、もし大発見したなら、それどころじゃない重要性はわかってるはず…で、かつ、 SHA1 あたりを衝突させられたとして、それがサーバ侵入に有効である理由もひねり出せない…と思う。

こっちの居心地の悪さは、たぶんニセ科学の居心地の悪さに近いと思っている。科学的な雰囲気の用語を用いて、科学的でない手法で導かれたなにかを、科学的よそおいで説明している感じというか。これは僕の知ってる計算機科学ではない、っていう。

もう一つの居心地の悪さは、そこで優秀とされてるプログラマがそういう考え方するか? っていうようなやつ。具体的にはあまりぱっと出てこないのだけど、パスワードで暗号がかかってるファイルを、暗号をかけた故人がこういう思考法でパスワードを作ったに違いない…と決め打ってパスワードを探しにかかる、とかがかなりキツい。こういう雰囲気は随所にあって、常に居心地が悪い。

たぶん、こっちの方は最初のやつよりさらに僕の好みに依存した居心地の悪さで、こういう居心地の悪さは他の作品をよく感じているように思い、そしてその話を他の人にしてもあまり同意は得られにくい。

当然フィクションなんで、現実に完全にそってる必要はもちろんないんだけど、フィクションならフィクションで、こういうふうな現実と違う設定の世界の話ですよ、ってのが作中できちんと語られていて欲しい。例えば僕は SF がわりと好きで、 SF だと当然現実になさそうな世界が作られてることが多いわけだけど、その世界観の中で、世界観や主人公の行動の整合性が取れてて欲しい。

素頓狂な世界観である、って設定の話で、その設定が十分に説明されていて、その世界ではこういうふうに考えるかなぁ、と説得力がある描写がされてれば、僕はリアルに感じて、大変楽しめるぽい。たまにネタになる、宇宙SF映画とかで突然素頓狂なコマンドラインが出てくるとか、 e 政府を目指す政治家の背景に謎コマンドラインがあるとか、そういうのも別にいい、とかいうかむしろ楽しい。逆に完全フィクションのファンタジー世界とかでも、えっ今までこういう思考のしかたしてたキャラがこういう考えを急にするの…とかに出くわすとつらい。

この話は現実のスクリーンショットとか使ったり、用語解説とかしたりしてて、基本的にこの世界は現代我々が住んでる世界、ってのが強く押し出されてるんで、その世界観との整合性の取れなさげきついんだと思う。

例えばプログラムの話で、対照的に僕が大好きなのは、 Competitive Programming Advent Calendar にあったこのラノベで、これはすごい楽しかった。スタンド能力的なのがある萌えっ子たちが ICPC に参加するって話で、ソースコードを印刷して食べるとバグを発見できる、とかいうとんでもない世界だけど、残りは現実に即してる、って世界観だと思っていて、そしてその世界観の中ではこういうふうになるんだろうな、って説得力がある。

http://d.hatena.ne.jp/highjellies/20111225

まぁこの手の違和感は他の話とかでもちょくちょく見る。よく気になるのは、近未来の SF で、画期的な新理論を考えた物理学者が、保守的な物理学会に無視され続けて…みたいなのとか。僕の知ってる物理屋さんの世界はあまりそういう雰囲気ではないので、未来でそうなってる、って言うなら物理屋さんが偏屈になっちゃった理由とかが語られない限りは、かなり興冷めしてしまう。

同じような感じで最近きついなぁ…と思ったのは、正月に実家で見てた、ガリレオっていうテレビドラマ。一番きつくて印象に残ってるのは、なんか悪の科学者みたいな敵役に、主人公が「あなたは無責任だ。科学者として失格です」みたいなこと言ってたところで、その敵役の無責任さは単にもっと一般的に人間として失格なだけで、別に科学的な態度でないわけじゃないなぁとか。どっちかというと、意味もなく一般的な議論をムダに特殊化して、単に人間として失格な人を科学者として失格と言う方が科学的でないと思った。

やまぁこっちはもっと素頓狂なドラマなんで、きつさの程度はややマシだったけど、いやでもきつい。

例えばブラックジャックによろしくはダメなのか、って聞かれた。あれに感じるこの種の違和感は、常識的に考えて研修医になる前にもうちょっと医者の世界の雰囲気知ってるもんじゃね…ってのがあるけど、そこはかなりしつこく主人公は非常識なヤツ、って描写がなされてるので、この種の居心地の悪さはそこまで強くない。まぁ単に自分がよく知らない業界だから、違和感を感じられないだけな気もするけど。

単に自分の比較的知ってるジャンルへの描写に狭量なだけだ、って言われればまぁそうなんだとは思うんだけど、こういう話の整合性的なものに対してのこだわりみたいなのは、なんなんだろうな。年々強くなってる気がする。

(02:24)

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