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2016-11-29

_ ディープ

最近話してて、ディープラーニングがどうこうって、自然科学ぽさがあるなと思った。計算機科学って人工物なので基本的に原理からきちんとわかってるところが多いわけだけど、ディープラーニングはあまりそうではない。なんだかよくわからないブラックボックスがあって、ミクロな原理はよくわかってないけど、マクロな観測から役に立つものを作ったり。

例えば薬とかって、「原子分子レベルの機序はよくわかってないけど、経験上この物質はこの病気に良くて、直感的な説明はほげほげ」くらいの感覚で実用物を作ってる面があると思う。ディープラーニングも、「quantizeして大丈夫ていう科学的な根拠はないけど、経験上結果に悪影響ないことが多くて、直感的な説明としては、元々ノイズに強いニューラルさんにとっては計算精度の低下もノイズの一つとして扱ってると考えられる」など、まあ似てる

こういう状態で取れる方向性としてはおおまかに二種類あるかなあ…と思う

  • ブラックボックスのふるまいを観測し、より良く理解して、その理解を応用してより良いものを作る
  • ブラックボックスはそのままに、とにかく色々やってより良いものを作る

前者はまさに自然科学という感じで、仮にブラックボックスをきちんと理解できれば、他の計算機科学に近づくかなぁ、と思う。

後者は色々やる、てのを今は人手でやることが多いと思うんだけど、その色々やること自体を機械にやらせることになるのかなぁと思う。そうなるとますますブラックボックスが大きくなることになって、ディストピア感もあるが、それはそれで面白い展開かもなぁと思う

20XX年、ディープラーニングがどう動いてるかをディープラーニングで動くAIに考えてもらったところ、1年ほどの計算の後AIはAIの動作原理を理解したという。しかし人間にはAIの説明するAIの動作原理は理解できなかった……

などという

(22:12)

_ 下訳

http://blog.practical-scheme.net/shiro/20161124-machine-translation-as-draft

大変建設的な議論で良いなあ

機械翻訳を下訳に使うての、欧米の言語だと割と普通にやってることらしいですね。EUとかが無限にクオリティの高いコーパスを作ってくれて、それのおかげで機械翻訳のクオリティが良くなり、さらにそれが翻訳作業を加速させてコーパスがたくさんできて……みたいな

(22:16)

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