ToDo:
最近ノンフィクションばっか読んでて、社会派気取りである
尼崎のやつ。洗脳して複数家族殺しまくりすごい。この相関図の意味不明ぷりがすごいけど、これまだ真相が完全にわかってない段階なんだよな: https://matome.naver.jp/odai/2135088119856125001
思うにヤバいやつが近くにいたら、恥も外聞もなく相談しまくり、そして逃げるのがよさそう。そういう人は「あいつはくみしにくい」とされて助かってるイメージだった。「僕はこういう厄介者ともうまくつきあえるよー」→「腹を割って話すぜ」→その内容で脅される→「うっ自分/身内の恥は晒したくない、穏便にすますには従うしかない」→従ったことで脅す材料が増える→そこから全財産取られて殺されるまで無限ループ、みたいな流れがあるのかなぁと。損切りの難しさのようなものを感じる。あと恥を隠そうとしてバレたらまずい恥の度合いがエスカレートしていく感じとか……
警察に行っても「家族の問題には不介入」と取り合ってくれないことが多かったようだった。一つ感心したのは、事件にしたら介入してくれるんですね、と、どのくらい窃盗すれば捕まえてもらえるかなど弁護士に相談した上、犯人たちに泥棒することを提案して、実際窃盗して、その後紆余曲折あったけど窃盗での自首をして、おかげで命は助かった、という人たちがいたってことだった。発覚の時も隣の県の警察にかけ込んでいるので、なんか地元の警察がダメぽかったらハシゴするとかも手なのかもしれない……いやなライフハックだ……
桶川ストーカーの犯人見つけたりすごいジャーナリストの対談
死刑判決が出た事件を、犯行や犯人や遺族の発言をまとめて、死刑について考えられる的な。著者は廃止派、編集は存置派、ということでバランスが取れた、とか書いてあるけど、まあかなり廃止よりな記述になってると思う。僕は廃止派、少なくとももっと基準を厳しくしてほしい、と思ってるのでそう思ったのかもしれないけど
北九州のやつ。家族喰い読んだ後は、北九州の方は家族一つだけだしまだマシなのかなぁ…と思ったりしたけど、通電やら死体の処理やら、公判でのすごい発言「『栄養満点スペシャルメニュー』としてカロリーメイトを与えていたことはあります。……略……三種類の味があるので、ぜんぜん飽きなかったみたいです」やら、比べてもしょうがない、どっちも最悪、というあたりまえの結論になった。
主犯は本気で反省の余地全くないぽいし(絞首刑の方では全く悪びれてなくて「俺はハメられた」みたいなことを言ってたとかなんとか)、十分に残虐すぎるし、ということで、廃止派の僕ですらこれは死刑でいいやろと思ってしまう
犯人見つけたりして、すごいジャーナリストの話。警察組織の残念さ、みたいなので有名なんだと思う。残念さについて、なんとなくこの件については既に警察が断罪されて、失敗でした、て感じになってると思っていたのだけど、最終的にも残念だったと知って驚いた。警察署員の書類改竄とかについての刑事訴訟では、「いやお前らのせいで殺人起きた感じやんけ」ていう判決が出てるのだけど、それでも県警に対する国賠では「瑕疵は認めるけど、その関連性はわからん」みたいな感じらしく、国賠勝つのってホント難しいんだなあ……と。
この国賠の最中の警察側の主張がクズすぎてすごい。元の殺人事件のために押収した日記とかを被害者遺族を攻撃するのに使っていて、「日記によるとこの日は飲み会とか行っていて、殺人されると本当に思ってる人の行動ではない」など、最初の頃に「風俗嬢のB級事件」と伝えて対応のマズさを隠してたのと、完全に同じノリ。
この人の文章、読み始めの頃はこう、うまく説明できないけど「あっしはしがない三流記者で今日も新橋の赤ちょうちんで焼き鳥でっせ」みたいなノリが(というか実際赤ちょうちんで焼き鳥は何度か出てきてる気がする)鼻につくという感じだったのだけど、なんか読んでるうちに、むしろすごく好きになっていった。
桶川の人と同じ著者。冤罪になった足利事件。3人が栃木、1人が群馬で殺された段階で、栃木の三つをやった、として冤罪逮捕。4人目に関して、脅されていったん自白しちゃったのと、当時導入されたDNA判定で、無期懲役。で当時のDNA鑑定は冗談みたいな感じだったと判明していって、冤罪。これもし3人分立件されてたら死刑になった可能性が高くて、同じ手法のDNA判定で冤罪濃厚なまま死人に口なし風高速死刑執行されちゃった飯塚事件を考えると、こっちも死刑になってうやむやになってたかも、というのは本当にすごい
冤罪逮捕のあと、5人目とおぼしき行方不明が出ていて、これらを連続殺人として調査して関連性が判明すると、警察の誤認逮捕のせいで5人目の殺人を防げなかったことになる、ということと、同じDNA鑑定やってる飯塚事件の方は死刑執行しちゃってるから炎上して欲しくない、みたいな感じで、まだ時効になってない5つ目も含めて再調査には非常に消極的、とのことで残念
著者の人は真犯人と思われる人を特定していて、会話もしていて、そして警察もわかってるぽくて、でも野放しぽい。団体、特に権威のある団体の保身てのは本当にすんごいなあと思う
遺族の検察に対するこの発言すごいな……と思った
「おかしいですよ。やっぱり。誰が見ても違うものは違うんですよ。どっかに間違いがあるとすれば、それを追及してもらいたいんです」 そして菅家と呼び捨てにする検察官にこう言ったのだ。「菅家さん。あえて『さん』をつけさせて頂きますが、菅家さんが無罪なら、早く軌道修正をして欲しい。捜査が間違っていたんであれば、ちゃんと謝るべきです。誰が考えたっておかしいでしょう」 そしてこう続けた。「ごめんなさいが言えなくてどうするの」/まるで、子供を諭すような言葉で検察を叱る被害者遺族──それは、犯人を逮捕し、裁きさえすればよしとする司法当局と、真実を知りたいと願う被害者遺族との、決定的な違いのように私には思えた。
「FBI流」の謎流儀を合理的思考として色々伝授してくる夫について。良い考え方だなあと思うところもあり、なんじゃそれ、ていうところもあり。例えば初期印象重要という話と、その初期印象はトレーニングできる、とかはそうなんだろうなあとか思った。面白くはあったけど、しかし、FBIの人はこういう人、てよりは、単にこの人が相当面白い人だったんではないかな……
桶川と足利の人のファンになったので、残ったやつも読んでみた。この人とにかくすごくちゃんと調べる人という感じなので、信用できそう、という感じで。実際、戦後に作られた記録とかは信用せず、戦時中の兵士の日記とかを頑張って調べる、という感じでやったようだった
僕はなんとなく、「虐殺が無いってのはヘンだろう。非戦闘員への虐殺とかは、数の問題じゃないけど、30万てのはだいぶ盛ってるんちゃうの」というような感覚だったと思う。両極端の意見を揶揄する感じの開幕だったので、なんとなく僕の感覚くらいの雰囲気に考えてるのかな、と思って読んでいたのだけど、読み終わってからは、僕が思っていた(数万とか)よりもたくさん犠牲者がいた感じなのかなぁ……と思った。そのへんハッキリとは書いてないけど
「はじめに」のところで、ネトウヨ的な人が「一点突破」してくるだろう、て書いてて、なるほどな、と思った。例えば「そもそも南京市に30万もいない(市外でも虐殺は起きていたとのこと)」とか「肯定派の本のこの写真は別の時の写真だ(故意かどうかは知らないけどミスは認めてる模様)」とか、「日本刀は百人も斬れない(まあ国威高揚のウソだったんだろう)」から、全てウソである、に導く、てやつ
まぁ、これだけだと、論理学とか科学哲学の授業とか受けて下さい、て感じだけど、まあ実際のネトウヨ文は「これらは一例で、他の肯定証拠も我々が検証したところ真実性の無いものだった」みたいな感じで書いてあることが多かったイメージ
長期ひきこもりで、親子どっちかが死ぬ、てレベルになってる家族の問題に介入して、説得して医療を受けさせる、という仕事をしている人の話。つーかそんな職業があるのか……ということがまずすごい
内容もすごくて、「なんでそんなことになるまで……」て感じ。特に糞尿系がすごいというか、強迫性障害でトイレとか風呂に10時間とかかかるようになったあげく、それもできなくなって部屋でペットシート使ってトイレしてて、家も家族もみんな悪臭を放ってる……みたいな
ちょっとくどいくらい書かれてるのだけど、親子の縁を切った方がお互いのためになる家族というのもあるから、認めるべき、という感じの主張が、なるほどなあ……という感じ。「○○であるべき」みたいな教育はバクチ性があり、成功すればいいが失敗すると子供は期待に答えられない自己否定スパイラルで沈んでいく、普通でいいじゃないか、みたいな話はなかなか良い教えな気がする
(17:49)
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