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はじめてのにき

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ToDo:


2016-03-29

_ きゅーばにき

クソ長いです。まとめると僕の真似をしてオバマが追ってきたという話です。

写真とかは

https://goo.gl/photos/zpdqk14TevBSyQxE8

最初のほう

移動はサンフランシスコ、メキシコシティ、ハバナと。メキシコシティは帰りに寄る…らしいてことに行きのメキシコで気づいて慌ててその日の宿だけ確保。しかしトランジットなのに入国しなくちゃいけなくて面倒くさい。「何日いるの?」「4 hours」「宿を書け」(あっ4 daysと勘違いされた…)的な。ハバナではスタンプ押すなって言っておく。国交回復とはいえ、アメリカ人の渡航は微妙に制限あるぽいし、それでなくてもメキシコからの入国はめんどうそうだし。ていうかペルーからアメリカが面倒だったのでびびっている。

着く。暑い…です。評判通り治安良さそう。そのへんはまぁだいたい事前の想像通りか。総じて日本とかと比べるともちろん貧乏感あるけど、貧困ぽいのを見ないというのも。多少儲かってそうな人とかはいるんだけどね。でも人がやりたくない仕事をやってる人ってこの国にもいるはずなわけで、そのへんどうなってんのかなあ。わからん。あとまあ経済的な活動を色々自由化していってるので、貧富の差はまあそうは言っても広がっていっているらしい。富める人の方が生まれてきてそうだけど、貧しい人の方はあまりいないようなって、印象ではあった。そのへんは最後まで変わってない印象だけど、まあ僕が左巻きだからなっていう感もある。

WiFiはカードをゲットして使う、て仕組みらしいのでゲット。1時間500円くらいとお高い。つかキューバ、全てが高い。アクセスポイントがホテルとかくらいぽくて、ホテルの前にたむろして使うのが基本らしい。しかし後でホテルのロビーで客のフリしてソファーにどんと座って使ってりゃいいじゃんと気付いてそうしてた。ネット確保できたらあとは金だよなーと、両替屋に行っている。VISAて書いてあるのでキャッシングできるか聞いみたらできた。とりあえずごく基本的な心配はなくなった。後で銀行で機械的なキャッシングもできるとわかった。

ハバナ以外も行きたいよねーと旅行屋を探す。これが無い。旅行屋だと思ってた infotur というやつ、入ってみたら単なる観光案内だったぽい。広場とかカセドラルとか、地球の歩き方的なしょうもない POI を適当にこなしつつ、適当な店入って飯。飯はうまいなーと思う。うまいが面白みはあまりなくて、日本人の口にあう、てやつな気がする。順当な味つけというか。単純にそこらで売ってるパンに肉挟んだ物体とかもプリミティブでうまい。あと最初に飯食った店のモヒートがうまかった。あまりカクテルて好きじゃないんだけど、甘さ加えたラムとか土地にあう感じではあるのかな。

ペルーで会った人と、深夜23時に落ちあう約束をしてたので寝て起きて行く。もう来ないかと思ってたーと言われて、そこではじめてメキシコから時間の設定いじってなくて25時だったと気付く。2時間も待たせてしまったすいませんすいません。。適当なバーで酒飲みながら色々情報を教えてもらう。治安異常にいいからこの手の行動に不安感が無いのはすばらしい。

その人、なんだか短い期間に色々行ってて感心する。僕は今回やる気減退期に来てしまったので、とても真似できなさそうだ。まあ単純に年齢てのもそろそろあるよな。あと旅行のわくわく感みたいなのも減ってるし。4時くらいまで飲んでて、翌日朝から昼まで落ちあう約束だったけど寝坊する。重ねがさねすいません。。。。。

焦って部屋出て、パスポートを置き忘れて来る。海外でこの手の失敗ははじめてだ。オーストラリアで切符なくした時もびびったけど。まああれは買いなおせばいいしな。やはり低調だなと実感する。次の宿どこにしよっかとフラついて、適当に便利そうなとこで部屋を見つけて、パスポート見せてて言われてはじめて気付いた。まあ元の宿に行ったらたぶん「お前パスポート忘れたやろー」的なこと言われて返してもらう。いや良かった。

宿について書いておくと、まあホテルと民家ぽいのがあるぽい。民家の方が面白いに決まってるやろ、というかまあホテルがオバマ先生のせいで空いてないという事情もあり、まあ民家で。初日は$35くらいで2日目は$30、あとは$20みたいな感じでした。キューバは観光で成り立ってる国だからか、ホテルは$150とかしてたんじゃないかな、つまり日本の普通以上。安くて頑張ってくれるが、観光客慣れしてないド素人なので、お願いがまったく伝わってなくて感心した。

なし崩し的に出発してしまったので、特に計画もなくフラフラ。うーんどこ行くかなと計画立てずフラフラしてから、とりあえず聞いたモロ要塞というのにタクシーで行くことに。事前の情報ではタクシーオンリーとのことだったけど、フェリーでも行ける。

モロは風景良いとこ。ぼんやり寝たりする。その後ゲバラさんの家に行く。色々展示があるが英語少なくしんどい。次カバーニャ要塞。風景良いとこ+博物館。また寝たりする。帰りのタクシー探すと、$20とふっかけられる。ちゃんとやれば$5くらいにはなるが$10くらいは払ってもいいくらいの気持ちなので、さすがに話にならんと言うと、なんかその人vs2人のタクシー運ちゃんが口論を始める。なんだかわからんが最初の人じゃない1人が僕を勝ち取ったらしく、穏当な値段で移動。$7で運んでくれるってことだったので$10あげた。

オススメされてた、鳥の中にハムとチーズが入ったものを喰う。まあおいしい、けどな、て感じの味。つまりこの組み合わせ美味しいに決まってるんだからもっと頑張れ的な。

あとは適当に葉巻屋さん売ってるとこ探して吸ってみる、みました。まあどうということはない。。酒とかマリファナとかの方が楽しいと思う

この日、パスポートなくしたりしててドタバタしてたので、宿に帰るも自分の部屋覚えてなくて、迷惑書けたりした。ここだと思うんだけど…てとこがなかなか開かなくてはて困ったなって。

電車にのる

ホテルに生息すると言われるツアー屋を探す。何件目かのホテルで裏にあるよと言われる。行く。もう閉まったよと言われる。いつあくの。3日後。詰んだ。土曜だしねえ。まあ無策過ぎたなー。wifiでなんとかならんかなーと翌日予約できるとこを探すけど見つからない。

もともとハバナ以外で行きたかったのは、東のほうにある、旧首都サンティアゴデクーバやグランマ上陸地点だった。なんか革命ぽかったので。でもそこは日本から飛行機確保できてなかったので詰んでた。というわけでフォールバック候補としては3つくらいあった。古都トリニダー、自然世界遺産のあるビニャーレス、あとはビーチのバラデロだった。まあビーチは瞬時に落ちて、トリニダーは2日コースになる距離で、ここ行くとちんたらしてたせいでハバナで行きたいとこにいけなくなる。つーことでツアーでビニャーレスかなーと思ってた。ビニャーレスは遠くはないけど一泊なしでは自力では厳しい。が、まあツアー屋に会えなかったのでそのへんはなくなった。

どうしよっかなーと、適当に歩き方をパラパラめくる。ポジティブシンキング屋なので自分の最終的な決断が無条件に正解になる性格なのは知ってるが、まあそれでもベストを尽くす。ツアーもいいけどこいう国だともっと何も無い田舎とか見たかったよね、とか思い直したりしつつ。

見てるとチョコレート屋のハーシーがサトウキビ運搬用に作った鉄道があるらしい。最後まで行かずに途中のハーシーで降りればone wayで1時間半ほどと短くて、かつどう見てもクソ田舎なんでいい感じに何もなさそう。資本主義的搾取の権化みたいな電車が後生大事に使われてるのもほどよく面白いし、そもそもこの電車世界で7番目で、宗主国スペインより早い電車の導入てことで、たぶん世界最古の電車だ。問題は電車の時刻表がさっぱりわからん、ていうかネットにある情報によると頻繁に変わるてことだが、まあ昼頃に出るのはあるぽい気配。駅の出発点はゲバラの家の近くということでまた行くのかーと思ったけど、どうもフェリーでも行けるらしい。歩き方、教えてよそういうことは。

昼ごろに電車が出ると仮定すると、朝から直行すると早すぎるので、フェリー屋の近くのハバナクラブ博物館へ。要はラム博物館。11時からよって言われて、出発時間わからんからリスキーすぎるなとやめて、さっさとフェリーに乗る。荷物検査とかあって、理由は過去にシージャックして亡命した人たちがいたからとのこと。つかなんでそんなに無駄に燃料積んでるの。。

着いてみると、ネットの情報は正しいと言って問題ないような時刻表だった。ラム博物館寄ってないので時間が余る。。付近で二時間ほど潰すかとぼんやりするが、さすがに暇すぎる。てか船で戻ってラム博物館言ってまた来ればいいよねとラムに。

ラム博物館はーまあ普通。ガイドの説明がまあまあ面白いわけだけど、特に印象に残ったのは、アメリカのウィスキーはキューバにないっすー、来年からでも変わるといいですね、できれば明日からでも、みたいな。そういう空気感なのねえ。

時間無くなりそうだったのでいそいそとラム屋から出てフェリー屋へ。カサブランカ行きはないよと言われる。はいまたそういうやつねーと外で適当にいそいそとタクシー捕まえて行く。運ちゃん途中でそこらの人に道聞いてるけど、僕は正確な位置知ってるんだよなあスペイン語で教えることはできないがー、というよくある現象。こういう時にあのキリスト像の近くとか言うと、あっキリスト像が目的地なのって解釈されてややこしくなるんだよな。。コミュ力不足。

電車乗る前にチケット売りが着てたTシャツ指差してアンドロイドーとかいう。そう意外とこの国スマホ持ってる人いるんだよね。仕組みは謎。メーカーは例のごとく?LGサムスンに見える。

電車。ボロい。途中駅みたいなとこで止まるけど、てかそれ民家だよねてとこでも止まる。要は乗り合いバス状態だなあ。駅みたいなとこでも、せいぜいバス停。屋根付きの待合所があると立派だけど、単にお立ち台があるだけてとこもある。これしかし待つの暑いし大変そうだなあとか思ってたけど、どうもお立ち台の前で汽笛鳴らしてるから、民家から走って出てくる感じかな。あとすっげー揺れておいこれやばいぞ転ぶぞ、て思ったら紐のブレーキ全力で引っ張って止めてたり。さすがのアナログぷりだな。。運転手席3人くらいいてなにしてるねんこいつらと思ってたけど、一定の役割分担があるのかもしれない。しかしあまり鉄属性ないと思ってたけど、海外とか田舎の鉄道とか、結構いいな。

でハーシー(町の名前)。なんもない。まさに何もないものが見たかったというか、田舎の人らをなんとなく眺めたかった感じなので期待通りではある。他の観光客もいないし。しっかし田舎でも生活レベル悪くなさそうだなーと思う。途中の電車から見ると少しボロ家もあったけど。ハーシーは普通に車とか持ってる人も多く。まあ馬車もいっぱい通ってるけど。馬とか牛とか山羊とかが適当に飼われてるのがよい。牛と馬は紐ついてたけど、ヤギは放し飼いもいた。

いやまあ、全く何もないわけじゃなくて、ハーシーの廃工場があるのがアクセントになってた。あまり奥までは入っちゃダメよ危険よて看板があるんだけど、地元の子供とか絶対探検してるよなこれ。散策中、洗車してる人見かけて、ちょっと水よこせと水かけてもらったくらいがコミュニケーション。都会の人と違って子供以外は積極的に声かけこなくて、こっちから声かけると応対良いのは割と万国共通かなあ。2時間半ほどで疲れたので、村唯一ぽい喫茶店に入ってビールを飲みつつこの駄文を書く。

電車とかで見てると、キューバの人々、いい人ぽい陽気な人多いと思うんだけど、なんか意外と口喧嘩ぽいのしてるんだよな。スペイン語わからんが、割と語気が強いからこれ論争してるよなあって。話題が気になる。政治論争なら笑うんだが。

この電車、雨とかで割とよく止まるらしいし、実際降ってるし、この町で放り出されると困るぞ、て思ってたが、まあまあ観光バスも通ってるしmotelと書いてあるとこもあったし、まあ大丈夫だろ…と思ってたが、まあちょっと遅れて普通に来てくれた。単線の電車でハーシー以外ですれ違えない構造で、逆方向の電車が待ってるから大丈夫だろ?て感じではあった。

で、来た電車に乗り込まない人たちが結構いる。なんだろうなと思ってると扉あきっぱで出発して、少し進んで止まる。なんか止まってるなーと思ってると、パンタグラフのとこに人が登って謎の修理が始まる。なんか叩いてる。そんな昭和のテレビみたいな方法で人が乗ってる電車なおさんといて。。しばらくして今度は逆走、ハーシー通り越ししばらくするもんだから大丈夫かい、と思ってたら修理に使ってた道具を返す人を送り届けてただけっぽかった。ハーシーに戻って残ってた人たちを回収して、一時間ほど遅れてやっと出発。雨降ってるせいで、途中放電してバチバチ光ってる。なんか気のせいか焦げ臭いし。電車てすごい状態でも走るんだなあでもアカンやろこれ。とりあえず金属に触れない程度の地味な自衛。

全体的に僕としては程よいハプニング感だが、現地民は気にしてる様子がなかった。

若者がでかい音量で音楽をかけ、酒タバコやりながら騒いでる電車だった。たまに鶏が鳴く。酒タバコは16からいいらしいし、まあ最年長でも20前くらいの雰囲気だったかな。騒がしいが普通にいい奴らぽく、雨結構強いから窓閉めようと苦戦してたら協力してくれたりした。まあ閉まらなくて諦めたわけだが。普通に考えて僕が閉めれないもの閉めれる道理はないよな。。その手の親切だけど実は要らない世話みたいなのは結構多くて、行きの電車でハーシー近くで次だぞ、て教えてくれたり。GPS見てるからわかってるんだよなあ。でも嬉しいもんではある。

カサブランカというとこに帰ってくる。これはほとんどハバナ市内なんだけど、車がないとハバナ市内に帰れない地点である。雨が降っていて遅いため、船は止まっている。雨が降っているため、観光できてる人はいない。さてどうやってかえったもんだかな…と歩く…歩く。雨のなか、とにかくタクシーよこせと聞きながら、1時間ほど歩いて、結局車でしか渡れない橋のとこに来る。まあここまでくればヒッチに成功すれば勝ちだしなーとか思いつつヒッチに失敗しつつ、これハバナへのトンネル歩いて渡れねえのかなと思いつつ、ふらふらしてると人がある程度いるとこにつく。

「歩いていいのかな?」「アホかここで待ってるとなんか来るからそれを待て」要は親切な人か、適当に人を乗せてる乗り合い白タクを待てということらしい。いやー乗り合い白タク、ここ来るときにちょうど「やーこんなの乗る人大変やないつまで待てばいいかわからんやんけ」と思ってたけど、まさに自分がその立場になった。実際30分ほど待って、その辺の人5人くらいと一緒にハバナへ。やー助かったという喜びで、$2と言われて$5あげた。

町に帰ってみると、あちこちが厳重に警戒されてたり、道路が封鎖されてたり、なぞの行列ができてたりする。行列で聞いてみると、オバマがここ通るんだ!とか大興奮。おおお、歴史的な瞬間や!と思って数分いて、「はてなんでここ通るんならあっちの道が封鎖されてるん?」みたいな当然の疑問がわき、そうこうしているうちに人々は騙されてたことに気づいて解散していった。んーでもそこらの人と喋ってる感じ、オバマについてとてもポジティブだったのは印象的だったなー

あとはどうしたんだっけ。適当に路上かホテルのロビーでネット見て宿に帰って寝たんじゃないかな。割とプチ大冒険チックで楽しい一日だった

市内

カサは朝飯が$5で出るということで、朝飯をおねがいしてみる。なんかおそらく法律で決まってるという理由でどこも同じメニューらしい。まあ普通の欧米が食ってそうな朝飯プラス生しぼりジュースという感じか。今晩タクシー呼んでちょ、などの会話をぐぐる翻訳で済ませておでかけ。ちなみにこの会話は全く通じてなかったことが後でわかる。

とりあえず革命博物館へ。スーパー良い展示だった。普通1時間くらいでいいらしいが2時間くらい見てた。英語無いとこ結構あるけど。写真とか文章はキューバ革命から、革命の後の体制作る大変さ、アメリカとの戦い、みたいな。キューバ危機も紹介されてたんだけど、キューバ的にどういう認識なのかがイマイチわからなかったのだけが残念だった。あとグランマ(たぶん実物)も近くで見れた。歩き方は近くで見れないって言ってるけど…

トイレを探してるうちに、すごい奥まったところで、ついに旅行屋を見つける。おせえよ。歩き方が情報少なすぎなんで、英語の本買ってくるべきだっただろうな。その場合カナダの本とかになるのかな…

タクシーで革命広場へ。本当は広場にあるホセマルティ記念博物館ていう塔みたいなのに登りたかったのだけど、タクシーの運ちゃんに閉まってると言われる。実際閉まってた。日曜は閉まるって情報見てたからわざわざ月曜に来たんだけど、オバマのせいだろうなあ。広場付近も車の通行が制限されてて、ちょっと遠くで降ろされる感じになって不便。まあその後4時間ほど歩くことになるので関係ないが。

革命広場は、おおこれがあの、て感じの。有名なパイプかなんかで作ったゲバラの絵が。もう特にやりたいことないよねーということで、ハバナの新市街を徘徊することに。旧市街が観光客の多い方らしい。昨晩の雨のおかげか、貿易風がアホほど吹いてるおかげか、すっげーすずしい。

新市街はなかなか良くて、4時間ほど歩きまわった。病院とか学校とか大学とか、そういう人々が普通に生活してるとこを覗かせてもらう感じで。ハーシーが田舎覗きだったわけだけどこっちは都会。新市街はタクシー乗れって言ってくる人が全然いなくて、排気ガスくさくなくて、人々がオサレな感じだった。なんかもっと貧しい国の印象だったけど、見てるとどう見ても豊かな国という感じだった。大学とかは普通に大学生が、パソコン触ってじゃれてたり、なんか麻雀ぽいことやってるなと思ったらドミノやってたり。WiFi事情とか物不足とか、ぱっと見でわかりにくい部分を見なければ、これスペインより豊かなオーラ出てねえかな、てレベル。

海岸に行くと、風が強くなってるので、波がすごいことになってる。道路にガンガン堤防越えた波がかぶる。ふらふら歩いて高いとこに登ると高級気味ぽいホテルで、高めの酒飲みつつ海見たりとかそういう。。まあとにかくたくさん歩いた。

ハバナの市街地から、観光地ぽいとこに戻る。適当においしそうなパエリアを食う。おいしかった。しかしパエリア屋はオバマのニュース見てなんか喋ってばかりいた。客商売としてはアレなわけだけど、でもなんかむしろ、こんな重要なときに邪魔してすいませんね。。という気分に。ここでもオバマの印象は悪くない(が無条件で全てを絶賛というわけではないのかな、て感じの会話がなされてる気がした、ただしスペイン語だからわからん)。

で、その近くの地ビールというのを飲んで、予想通りあまりおいしくなかった。でビール飲んでるとアメリカ人が話しかけてくる。わかったことは、その人ガチ金持ちぽい。ヨットをいくつか持ってて、それを置く場所もいくつかの都市に持ってて、キューバにはないが今回ヨットで一周しにきているとのこと。完全にブルジョワである。

少し話してみると、全く話があわない。同じものを見ているはずであるが、彼いわく「この国は貧しい、数十メートル歩くと何もない人がいる。そして彼らは何もないことすら気づいていない、私が500円あげるとすさまじく感謝された」僕の感覚では、彼らは家があり猫を飼っていて食べ物があり、話によれば医療と教育は無料であり…まあ暖かいくにだからできることてのはあると思うけど、いやでも日本サンフランシスコのホームレスよりはどういう視点においても豊かだろ?と思ったり実際話したりもしたけど、まあ見えてる世界が違ったようだった。

まあ貧乏な人が観光地付近に集まる、てのは普通に考えておこぼれに預かるのが最適戦略なので当然で、まあこれは先進国でも変わらないことだと思う。普通に考えて閑静な住宅街とかにはホームレスとかあまりいない。でまあ、キューバも新市街とか田舎町にはその手のやることなさげな貧乏人ぽいのはいなかった気がしたと思う。

総じて、この件に関しては僕が会話したアメリカ人の了見が微妙だったと思うんだけど、しかし僕みたいな左巻きかぶれが見なければキューバに好印象は持たないと思われ、まあ同じもの見てても全然違う感想が出るとか、まあ普通のことだよなあ、とか実感する。

面白いのは僕はそういうのは失礼だと思ってるから、興味本位で貧乏人をしげしげと見て500円を渡したりは、当然しないわけだけど、そのブルジョワの人はしてるわけで、しかしブルジョワの人は実際的なメリットを彼らにもたらしてるわけだよなあ。なんか微妙な気分になる。

帰る日、宿の人がタクシー呼んでくれてないので、不安なので早めに起きる。あのホテルに行けばタクシー呼べるよと宿の人が言ってた、僕がWiFi毎日使いに行ってたとこに行く。まあどうもオバマのせいでそのへん一帯車の通行が禁止されてるぽい。いやー感動するくらい役に立たんなと思う。

んー車通り無いと結構困るな、ホテルの人に聞くしかないか、と思ってると、うさんくさい人が話しかけてくる。なんか困ってるのか、んータクシー、よしよし俺に任せろ。一緒に歩いていくと、どうもこの人もオバマについて好意的ぽい。昨日今日寒すぎだオバマに申し訳ない、とかなんとか。僕に言わせると一昨日の鬼猛暑のほうがひどい。

で車が通ってるとこにつく。なんかうさんくさい人が口笛で車を呼ぶ。車の人と話をして、$30で話しつけた、俺に$10チップをよこせと。それもうタクシーどころかトラックの荷台みたいな感じだったんだけど、あまりにもスムーズに車が捕まったことと、その車にうさんくさい人が乗ろうとしていることから、なんかこわい系だろこれ、と判断して乗り渋る。

しばらく喋ってて、どうもうさんくさい人が乗ってるのは単に僕からチップを取るためだけぽくて、それだけ終われば車から出るという態度。そして運転手ははよ出発したいんやが、ていう顔。そしてキューバで僕を拉致してトクする状況がさっぱり想像つかない。んーこれ単に金ほしいだけやなと、$10あげるとうさんくさい人が素直に降りてくれてた。つかアンタが乗ってこなければ僕は最初から安心できたんだが。でまあ普通に空港に行ってくれた。早くつきすぎたんだけど、あのうさんくさい人に会ってなければもっと手間取ってただろうしなあとか思った。

空港ではいつも通り、床でねてる人がいる。いつも通り、僕も床で寝る。そのうち時間がきて適当に飛行機乗って終わり。

まとめ

総じてそうそうこういうのでいいんだよ、て国だという感じ。資本主義の大家みたいな国の会社で働いておいてなんだけど。途中のアメリカ人と話して、同じものを見ても人によって大きく感想が違うんだろうなあとは思ったが、まあでも正直なところ、豊かではないとは言い難いと思う生活がされてるように思えた。言うて政治犯とかは大変なことになってたりすると思うし(否定してるぽいが)、やはりモノはないし何よりインターネットが不自由だったり、まあ問題は多いわけだろうけど。

でもなあ、オバマていうかアメリカ大統領がキューバの人権問題がどうこう言うのはなあさすがになあと、キューバ出てネットみて思った。アメリカ国内の格差とかはまあアメリカの問題だからいいとして、オバマはしてないとしてもアメリカは国外殴り込みで少なからず他国に人権問題起こしまくってるという認識で、あとまあキューバとかソ連崩壊後国交回復しない理由は特に無いが、目立たないからなんとなく惰性で経済制裁し続けちゃいましたー、みたいな感じだと思ってて、なんかな。

あと思ってたより観光地ぽくなってたと思う。客引きのレベルはタイベトナムが最悪として、そこには全く達してないけど、カンボジアくらいのタクシー客引きはあったと思う。つまり、とりあえず声かけて脈なければすぐ諦める、くらいの。人々が僕視点で思ったより豊かだと感じたのも意外だった。もっと悪いというか悲劇的チックなものを期待していたというのが正直なところ。アメリカに経済制裁食らっててこんなにやってけるんだ…て感じだった。まあ今はいい時期で、悪い時期はもっとアレだったんだろうが。

んー、で、今後どうなるんかなあ、キューバ。

(17:15)

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