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2021-08-10

_ GOOG

なんかとんでもない値段になっているのだなあ(N回目)

「もらった RSU をホールドするって、もらった給料で自社株買うのと同じで、リスク増えるしアレだよね」派だったので、基本的にはもらった年に即売りしていた。右肩上がりで増えてる会社の株に対してそんなことをしていると、「今まで持っていたとしたらいくらだったんだろう……」てことになる

で、ちょっと最後の5年分を数えてみたところ、想像していた額の3倍くらい「損」をしていて、やべー、株まじすげー、となった。前半の5年くらいも入れると、トータル5倍くらいかねえ。いや、これって僕の考えかた的には「給料であの株買っていれば……」て話となんも変わらんので、そんなことを考えるのはおかしな話ではあるのだが、一時的に保有してたものに対しての後悔的な気持ちは強くなるもんだなあ、と。これが行動経済学というやつか

(08:13)

_ 妻と帽子をまちがえた男

https://www.amazon.co.jp/dp/4150503532

とても面白かった。神経学者さんが患者のエピソードを、医者としての解説と、哲学的考察を含めて、たくさん紹介してくれる、て感じの本

表題の妻と帽子をまちがえた人は、一見まともで会話もできて、100%病気に見えないんだけど、なんか認知がおかしくて、帽子をかぶろうとして妻をかぶろうとしたり、靴をはこうとするが、自分の足を靴だと思っておかしいなとなったりする。顔がわからなくなる、相貌失認とかも出ているようで、なんかそのあたりと関係がある症状らしい。んでまあそういうすごいなーな話がたくさん紹介される

知らなかったこととして、五感に加えて第六感とか言うけど、エスパー的なやつじゃない、「固有感覚」ていう感覚があるということがあった。なんか難しかったのだけど、自分の体がどういう状態になってるか、みたいなのを把握する感覚らしい。これが完全に失なわれた人というのは、全く動けなくなっちゃう、みたいな話で、ただ視覚とかで確認して動かしていく、みたいなリハビリを地道にやると、割と動けるようになる、という話だった

でまあそういう面白エピソード集としても普通に面白いのだけど、「病気」にたいしてポジティブなメッセージが全体的にあるのがこの本のいいところだと思う

さっきのリハビリの話みたいに運用でカバーできた系の話としていいなーと思ったのは、さっきの固有感覚が失われて、まっすぐ立ってると傾いちゃう人というのがいて、説明を聞いて「頭のなかにある水準器を使うことができないってわけで。耳を使うことはできないが、目は使えるぞ」と考え、いろいろ実験してみる。体を傾けてみても目でわからない、鏡を見ると自分が傾いているとわかるけど鏡まみれで生活するわけにもいかんしなあ、となる。で考えたのが、眼鏡を改造して鼻のちょっと先あたりに水準器をつける、てことで、最初はそれを見て歩くのはしんどかったのだけど、しばらくすると順応して無意識で調整できるようになった、という話

こういう感覚を補う系って面白そうだなあ、とよく思っていて、例えば耳が聞こえない人に、スマートメガネでスペクトルアナライザみたいなの常に出しておくと、音が「見える」ようになったりしないのかな、とか思っている。なんか最近、逆のパターンで目が見えない人が、舌打ちの反響で歩く練習をしたら結構できるようになる、みたいな研究があって、いい話だなーと思ったりした。スキーメガネの色がすぐ消えて白くなるのとか、赤ん坊の時は上下逆に見えてる、とかを考えると、割とそういうの色々ハックできそうだよなあと

あと、そもそも「治す」必要があるのか的な話も多い。自閉症の人はものを抽象化せず、具体的直接に見るので、そういうのを生かして描かれた絵は芸術性を感じる、とかそういうやつ。実際挿絵の魚とかなかなか良い。創造的だけど騒がしくてハタ迷惑な人を薬で「治し」たら、普通の仕事できるようになったけど、人生真っ暗だ!みたいな話とかもあって、そういう人が平日は薬を飲んで、休日はやめてクリエイティブ、みたいな。いい話だなあと思う

あと哲学的な考察とかもいろいろとあるのだけど、なんか小難しくてそのへんは読み飛ばし気味になってしまった。そういうのが好きな人はより楽しめるのだろうな

(12:36)

_ テスカポリトカ

直木賞らしいけど、うーんあわなかったなという感じだった

(12:44)

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